分散トレーシングヘッダ
ぶんさんとれーしんぐへっだ
意味
分散トレーシングヘッダとは、マイクロサービスアーキテクチャをはじめとする分散システムにおいて、複数のサービス間を行き来するリクエストやメッセージのメタデータを伝播させる仕組みです。主にHTTPヘッダなどの通信領域を利用して、システム内で一意となるトレース識別子や各処理単位を示す識別子などを付与します。これにより、単一のリクエストが複数のコンポーネントを経由して実行される一連の処理の流れを、木構造やタイムラインとして可視化できるようになります。システムの構造が複雑化し、障害発生時の影響範囲や問題箇所の特定が困難になりがちなクラウド環境において、システムの可観測性を高めるための基礎的な技術として重要な役割を果たしています。
類義語
トレースヘッダ、トレーシングコンテキスト