マルチエージェントシステム
むるちえーじぇんとしすてむ
意味
マルチエージェントシステムとは、自律的に動く複数のエージェントが相互作用を行うことで、単一のエージェントでは解決が困難な複雑な課題を克服しようとする計算モデルおよびシステムのことです。各エージェントはそれぞれ独自の知識や目的を持ちながらも、限られた局所的な情報に基づいて意思決定と行動を行います。全体を統括する単一の管理者や中央制御装置に頼るのではなく、個々の自律的な振る舞いやエージェント同士の協調・競合関係を通じて、結果的にシステム全体として高度な目標を達成する仕組みとして定義されます。このような分散型のアプローチを採用することで、個々の要素が単純であっても、全体として組織的で複雑な知能的振る舞いが現れるという創発現象を活用できる点が大きな特徴です。計算機科学や人工知能の分野において、複雑系をモデル化し解析するための有力な手法として広く研究されています。
類義語
分散型人工知能、協調型エージェントシステム