分散トレースサンプリング
ぶんさんとれーすさんぷりんぐ
意味
分散トレースサンプリングとは、マイクロサービスアーキテクチャなどの複雑な分散システムにおいて、生成される膨大なトレースデータの中から、記録対象とするデータを取捨選択して削減する仕組みのことです。すべてのリクエストを記録するとネットワークやストレージに過剰な負荷がかかり、システム自体のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があるため、サンプリングによってデータ量を適切にコントロールします。これにより、システム全体の正常な稼働を維持しながら、ボトルネックやエラーの発生箇所を効率的に特定することが可能となります。代表的な手法として、リクエストの開始時に一定の確率に基づいてデータを抽出するヘッドベースサンプリングや、エラーが発生したリクエストなどを後から判断して確実に保存するテイルベースサンプリングなどが挙げられます。
類義語
トレースサンプリング、確率的トレース