SIMD(Single Instruction Multiple Data)命令は、1つの命令で同一の演算を複数のデータ要素に同時に適用できるハードウェアレベルの並列処理機構です。CPUやGPUのベクトルレジスタに格納された整数や浮動小数点数をまとめて加算・乗算などの基本演算にかけることで、画像処理や行列演算といった大量データの計算をスカラー命令に比べて数倍から数十倍高速化できます。SIMDはレジスタ幅やデータのアラインメント条件に依存するため、効率的に利用するには対象アーキテクチャの特性を理解したコード記述やコンパイラオプションの選択が必要です。