RDTSCタイムスタンプ
あーでぃーてぃえすしーたいむすたんぷ
意味
RDTSCタイムスタンプとは、x86およびx86-64アーキテクチャのプロセッサが持つ専用の機械語命令を利用して取得される、CPUの起動からの内部クロックサイクル数を表す数値のことです。OSカーネルを介さずにプロセッサから直接値を取得できるため、システムコールに伴うオーバーヘッドがなく、極めて高い速度と精度で時間を計測できるという大きな特徴を持っています。そのため、ソフトウェアの微小な実行時間の測定や、高精度なベンチマーク測定などで広く利用されてきました。しかし、近年の省電力機能によるCPUのクロック周波数の動的な変動や、マルチコアプロセッサ間での同期のずれ、さらにはアウトオブオーダー実行の影響を受けるため、そのままでは正確な経過時間を算出しにくいという側面も持っています。現代のシステム開発では、これらのハードウェア特性を十分に理解した上で、適切な補正を行いながら計測ツールに組み込まれています。
類義語
TSCタイムスタンプ、時間スタンプカウンタ